イラストレーション領域について

中世ヨーロッパの宗教絵画や日本の絵巻物、浮世絵など、古くから「絵」は人々の情報伝達を担ってきました。今日では、書籍・商品パッケージ・キャラクター・絵本・マンガ・ゲーム・アニメーションなどにおいて、イラストレーションは情報を伝達する「コミュニケーションアート」であり、見る人の感情を動かす「エンターテインメントアート」として、私たちの暮らしを豊かに支えています。本学イラストレーション領域がめざすのは、言葉で思考するのと同じように、描くことで思考すること。絵の力を信じ、「自分の目で見て、実感し、イメージして、手で描く」。ハンドドローイングの深い味わいと、そこに生まれる描くよろこび、伝えるよろこびを広げていきたいと考えています。

描写とデザイン

ほんの100年ほど前までは、芸術とデザインは未分化でした。ルネサンス期の宗教画も、江戸時代の浮世絵も、メッセージを伝えるため、見ている人の感情を揺さぶるため、描かれ、デザインされてきました。文字も絵から進化してきたことを考えると、イラストレーションは人類の文明において、もっとも歴史のある記録・伝達手段といえます。
イラストレーション領域では、「描写」による表現力と、「デザイン」による応用力/発信力の両立を主眼においたカリキュラム編成を行っています。徹底した描画教育により観察力と感性を育み、デザイン教育により論理性を身につける。それが社会のあらゆる場面で活用できるイラストレーション力となります。

様々な技法

イラストレーションでは技法を選びません。実際、実習においてはアクリル(透明/不透明)、版画、3D、アニメーションなどを習得、選択演習では色鉛筆、パステル、透明水彩、インク、デジタルペイントなどあらゆる技法に触れる機会があります。それぞれの伝統的また先進的な技法は、道具の使い方だけでなく、絵を描くことに対する先人の様々なノウハウが込められています。そこから描くこと、表現することを学んでいきます。特にデジタルはあらゆる表現を融合し、再構成し、発信できる、現代社会に欠かせない技術です。アナログとデジタル双方をしっかりと学べるのがイラストレーション領域の大きな特徴です。

コンテンツ

イラストレーションは鑑賞目的など単体で利用される場合もありますが、多くは広告、挿絵、雑貨などのメディアと共に社会に発信されます。また、マンガ、アニメーション、絵本、ゲームなどはイラストレーションによって構成されるコンテンツとして、私たちの暮らしに溶け込んでいます。これらはすべて、イラストレーション領域の活動フィールド。さまざまなメディアへの展開、コンテンツ構成のカリキュラムがイラストレーション表現の可能性を拡げます。

カリキュラム・教員

描画、デザインの両方が学べるカリキュラム、経験豊かな教員については、下記リンクをご覧ください。

卒業後の進路

英語力が社会のあらゆる場面で活用できるのと同様、絵によるコミュニケーション=イラストレーション力はあらゆる業種・職種で活用できる技術です。

・イラストレーター、画家活動、マンガ家、絵本作家
・ゲームデザイナー、アニメーター、商品デザイナー、グラフィックデザイナー
・教員、学芸員、コーディネーター、編集者
・一般職、販売職
© SEIAN UNIVERSITY OF ART AND DESIGN / ILLUSTRATION AREA